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「ラザント」「ラクザ9」検証!!
本日は今月発売されました「ラザント」「ラクザ9」についての重量、硬度、シートなどについて独自で検証してみました。用具選びの参考にしてください。

最初にご存知かと思いますがラバーのスポンジ硬度は、カタログなどで表示されている数値より若干硬さや厚さが前後することがあるため、重量も前後数gの誤差が生じます。そのため今回測定したラバーは当店の在庫の中で最も多い平均重量のラバーを選択しております。

1.重量について
パッケージ付きの状態で測定したところ「ラザント」は99g、「ラクザ9」は103gでしたが、「ラクザ9」には粘着保護シールが入っており、「ラザント」はパッケージが重いことなどから、この2枚は比較対象にはならないです。
そこでパッケージから取り出し、貼り付ける前の四角い状態での重量を量りを使って調べてみました。ちなみに「ラザント」「ラクザ9」ともに同じラバー面積ですので重量的にも比較できるかと思います。
※いずれも特厚(2.1)使用
ラザント、ラクザ9

結果は「ラザント」「ラクザ9」ともに約70gでした。
参考として「ラクザシリーズ」「ヘキサーシリーズ」とも比較してみました。
「ラクザ7ソフト」約59g、「ラクザ7」約66g
「ヘキサー」約68g、「ヘキサーHD」約70g

次に実際ラケットに貼り付けた時のラバー重量を量ってみました。
使用したラケットはスティガエバンホルツNCT VFL(158mm×149mm)でラバーをカットした重量です。貼り付けに使用した時の接着剤(ターボFIX)の重量も含まれています。
結果は「ラザント」「ラクザ9」ともに約48gでした。

重量に関しては参考として「テナジー・05」特厚が約44gでしたので、どちらも重量感のあるラバーといえるでしょう。

2.硬度・トップシートについて
一般的に硬度とは、カタログなどでもスポンジに対しての硬さを表記していますが、これはおそらくラバーに対してスポンジが最も硬度に影響するからだと思います。しかしトップシートの構造が違えば、同じスポンジ硬度であっても打球感は大きく変わりますので、ラバーを選択する際にはトップシートの構造を知ることも大切です。

2で述べたように「ラクザシリーズ」でも、メーカーカタログ表示では「ラクザ7ソフト」37〜42度、「ラクザ7」45〜50度、「ラクザ9」40〜45度となっていますが、硬度だけで判断すると「ラクザ9」は「ラクザ7」よりかなり柔かいラバーだと判断する方も多いと思います。しかし「ラクザ7」「ラクザ7ソフト」は同じトップシートですが、「ラクザ9」とはコンセプトが違います。
「ラクザ7」のような弾力系のしっとりシートと違い、「ラクザ9」はうまく表現しにくいですが、硬めのしっかりとしたシート…でイメージできるでしょうか?
トップシートを含めた総硬度は、「ラクザ9」の方が若干硬く、先に述べたようにトップシートの構造が影響したことになります。

次に「ヘキサーシリーズ・ラザント」のメーカーカタログ表示は「ヘキサー」47.5度、「ヘキサーHD」47.5、「ラザント」45度ですが、ラクザ同様「ヘキサー」と「ヘキサーHD」はコンセプトが違い、同じスポンジ硬度でも断然硬いシートである「ヘキサーHD」の方が総硬度も硬く打球感はかなりハードに感じるでしょう。「ラザント」はそのかなりハードな「ヘキサーHD」のスポンジを少し柔かくし、シートにしっとり感を少し加えた感じ…でイメージできるでしょうか?
もちろん打球感は「ラザント」の方がややソフトになり回転力がやや増したという感じです。

以上重量や硬度、シリーズラバーとの比較など述べてきましたが、では実際どんなラバーなのか?
現在、上記で対象としたドイツ製ラバーをわかりやすいように、かなり大きく分類すると、「ラクザ7」「ラクザ7ソフト」「ヘキサー」「ヘキサープラス」「ヘキサーパワースポンジ」のような弾力性のあるしっとりとしたトップシートのラバーと、「ラクザ9」「ヘキサーHD」「ラザント」のようなトップシートの硬いしっかりとした重量感のあるラバーに分類されます。(しっとりとしっかりを見間違えないように)
先の弾力性…系は、シートに食い込み感があり、球の軌道は弧を描く感じ!と表現すればわかりやすいでしょうか。
後の硬いしっかりとした重量感のあるラバーは、シートに食い込み感が少なく、球の軌道は直線的になります。このハード系は、「回転」というより「飛ばす!」がコンセプトだと感じます。そしてしっかりハードヒットすることが条件で、どちらかと言うと上級者向きのラバーですね。

結論から言うと、先ず最初に発売された「ヘキサーHD」を比較対象ラバーとして、打球感をソフトにして、グリップ力をやや増したシート(しっとり感が増した)を採用したと思われるのが「ラクザ9」です。そして「ラザント」は「ヘキサーHD」よりやや打球感をソフトにしたが、トップシートの構造を替え、反発力(スピード)を保ちつつ、グリップ力を増した感じのラバーです。ちなみに「ラクザ9」と「ラザント」との比較になると何とも微妙…。気持ちソフト感寄り「ラクザ9」で、気持ちグリップ力寄りが「ラザント」でしょう。

いろいろ述べてきましたが、何となくでもイメージできたでしょうか?参考にしていただければ嬉しく思います。今後は「ラクザ9」「ラザント」のような新しいコンセプトで作られたラバーがどんどんと発売され、小さな範囲の中でひしめき合い選択に迷うと思います。そのため更にわかりやすく他メーカーのシリーズも幅広く検証していきたいと思っています。ご期待ください。

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